映画 『屋根裏の殺人鬼 フリッツ・ホンカ』
実在した殺人鬼フリッツ・ホンカが主人公。
1970年代ドイツ、ハンブルグが舞台。
昼間からバーに集まり、ひたすら酒、タバコを飲んでいる。
当時のドイツはこんな感じだったのかと思いながら進んでいった。
とにかく汚い、不潔、登場人物がみんな気色悪い。
(演じてる俳優さんたちは素晴らしい)
汚いアパートでいきなり殺人から始まる血生臭さ。
主人公はアル中、性機能障害の中年。
リアルでは女性に相手にされず、60前後の娼婦を部屋に連れこんではキレて殺人を犯す。
自分より弱い相手に威張り散らすフォンカの歪んだ心が垣間見える。
ホンカの家に訪ねてきた弟。
ホンカが立ち直ろうと就職した同僚夫婦。
バーの客。
娼婦。
登場人物が全員異常に見えた。
そして全員アル中。
サスペンスホラー映画が好きな人でも賛否別れそうな映画。
最後に実際の犯行現場の写真を見て忠実に再現されてるんだと思いました。
終わってからホンカを演じた俳優が気になり調べたところ、
なんと23歳!
特殊メイクとあの猫背の演技は素晴らしかった。
良くも悪くも脳裏に焼き付いた映画でした。